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スペシャリストに聞く

第18回 頚椎の病気と診断されたら ~頚椎症・後縦靭帯骨化症・頚椎変形とその治療~

第18回 頚椎の病気と診断されたら ~頚椎症・後縦靭帯骨化症・頚椎変形とその治療~

今回は、手術治療の対象となるような頚椎の病気とその手術方法について、京都市上京区にある医療法人 相馬病院の池永 稔 先生にお話をうかがいます。池永先生はこれまでに4,000例を超える脊椎手術を経験し、年間約50例の頚椎手術を行うスペシャリストです。 頚椎に問題を生じる病気 症状 —頚髄に影響が出た場合— 治療 前方からの手術の実際 手術を受けるタイミング 手術後の経過について 頚椎症と診断されたら 頚椎に問題を生じる病気 治療の対象となる主な頚椎の病気として、頚椎症、後縦靭帯骨化症、頚椎変形などがあります。 頚椎症は、頚椎の中を通る神経(脊髄)が圧迫されて手足の動きが悪くなったり(頚椎症性脊髄症・頚部脊髄症)、脊髄から左右に枝分かれする神経(神経根)が圧迫されて手のしびれや痛み、あるいは麻痺が生じたりする(頚椎症性神経根症)病気です。 主な原因は、加齢に伴って首の骨(椎骨)が...

第17回 腰部脊柱管狭窄症・すべり症・脊柱変形(側弯症・後弯症)などの脊椎固定術における低侵襲化と安全性の向上

第17回 腰部脊柱管狭窄症・すべり症・脊柱変形(側弯症・後弯症)などの脊椎固定術における低侵襲化と安全性の向上

近年、脊椎手術においても低侵襲化が進み、インストゥルメンテーションを行うような脊椎固定術についても、患者さんへの負担が少ない手術法が開発されています。さらに、高度先端医療機器の導入によって、脊椎手術の安全性も向上しています。今回は東海大学医学部外科学系整形外科学 准教授の酒井大輔先生にお話をうかがいました。 腰椎固定の低侵襲手術 1.経皮的椎弓根スクリュー法 2.低侵襲腰椎前方進入椎体間固定術 脊椎手術の安全性の向上 医療安全に対する医療者側の姿勢 主治医との信頼関係が重要 最後に 腰椎固定の低侵襲手術 脊椎手術では、手術する椎骨の部位(脊髄の前方か後方か)、手術の範囲や脊椎の部位(頚椎、胸椎、腰椎、仙椎)、患者さんの状態等を考慮して、手術法や進入方法が決まります。進入法(アプローチ)には後方アプローチと前方アプローチがありますが、それぞれにメリットデメリットがあります。 後方アプローチは...

第16回 腰椎椎間板ヘルニアの最小侵襲手術 ~PELD:経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術~

第16回 腰椎椎間板ヘルニアの最小侵襲手術 ~PELD:経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術~

腰椎椎間板ヘルニアの手術治療において、現在、最も患者さんへの負担が少ないとされている手術法「PELD(経皮的内視鏡椎間板摘出術)」について、国保小見川総合病院 整形外科部長の清水純人先生にお話を伺います。清水先生は認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医であり、これまでに3,000例を超えるPELDの経験を持つスペシャリストです。 腰椎椎間板ヘルニアと治療 腰椎椎間板ヘルニアの手術治療 内視鏡を使ったヘルニア摘出術 PELDの特徴 PELDの展望と期待 課題 -医師のテクニックが重要- 腰椎椎間板ヘルニアと治療 1.腰椎椎間板ヘルニア 椎間板は、脊椎を構成する椎骨と椎骨の間にあり、背骨にかかる衝撃をやわらげる役割をしています。その中心は髄核(ずいかく)とよばれるゼリー状の組織で、その周辺を線維の層(線維輪:せんいりん)が取り囲んでいます。この髄核や線維輪が脊椎の後方にはみ出して神経(...

第15回 高齢者の背中曲がり・腰曲がり(後弯症)

第15回 高齢者の背中曲がり・腰曲がり(後弯症)

今回は『高齢者の背中曲がり・腰曲がり(後弯症)』について、自治医科大学 整形外科学教授の竹下克志先生にお話を伺いました。竹下先生は日本脊椎脊髄病学会の理事であり、日本側弯症学会幹事、日本運動器科学会(旧日本運動器リハビリテーション学会)評議員を務められるスペシャリストです。 背中曲がり・腰曲がり(後弯症)とは 高齢者の背中曲がり・腰曲がり(後弯症)の原因 女性に多い病気 症状 診断 内臓への影響:逆流性食道炎 治療 手術を受ける前に まとめ 背中曲がり・腰曲がり(後弯症)とは 背骨(脊柱)は、前後の方向から見るとほぼ真っ直ぐで、横から見ると首(頚椎)、胸(胸椎)、腰(腰椎)の部分でそれぞれ前後に弯曲しています(図1)。頚椎と腰椎が前弯といって前に出た形、胸椎が後弯といって後ろに出た形です。この弯曲によって、しなやかなバネのような感じで上体を前に倒したりすることができるのです。 この背骨(脊...

第14回 側弯症の矯正固定術

第14回 側弯症の矯正固定術

今回は『側弯症の矯正固定術』について、長野県松本市にある信州大学医学部附属病院 整形外科 講師 高橋 淳《じゅん》先生にお話を伺いました。高橋先生は日本脊椎脊髄病学会の評議員であり、日本側弯症学会の幹事を務められる側弯症治療のスペシャリストです。 側弯症とは どのようにして発見されるのか? どのような経過をたどるのか? 治療について より安全で侵襲の少ない矯正固定術 術後の経過 側弯症の手術治療について 側弯症と言われたら 側弯症とは 背骨が柱状につながった状態を脊柱と呼んでいます。正常の脊柱は、前あるいは後ろから見るとほぼまっすぐです。これに対し、脊柱が横に曲がり、脊柱自体のねじれを伴う疾患が側弯症です。 側弯症の大部分は原因不明の特発性側弯症で、学童期の後半から思春期に発生します。弯曲の程度は国際的な指標である「コブ角(Cobb角)」を用いて診断し、コブ角10度以上が「側弯あり」とされ...

第13回 骨粗しょう症性脊椎骨折

第13回 骨粗しょう症性脊椎骨折

今回は、高齢者に多い骨折の1つである『骨粗しょう症性脊椎骨折』について、東京都千代田区にある三楽病院の脊椎脊髄センター長 佐野《さの》 茂夫《しげお》先生にお話を伺いました。佐野先生は日本脊椎脊髄病学会の指導医であり、これまでに約2,700例以上の脊椎インストゥルメンテーション手術経験を持つスペシャリストです。 骨粗しょう症性脊椎骨折とは 症状 診断 治療 高齢者の脊椎手術 退院後に気をつけること まとめ 骨粗しょう症性脊椎骨折とは 骨粗しょう症というのは、骨の強度が低下してもろくなり、容易に骨折を起こす病気です。それによって起こる骨折が骨粗しょう症性骨折です。骨折が起こ りやすい部位は、転んだ時に手をついて骨折する「手首」、「太ももの付け根(大腿骨頚部骨折)」、そして「脊椎」です。 骨粗しょう症性脊椎骨折には、椎体がつぶれるだけの「圧迫骨折」と、骨片がはじかれて後方に飛び出す「破裂骨折」...

第12回 椎間板ヘルニア~傷が小さい顕微鏡手術~

第12回 椎間板ヘルニア~傷が小さい顕微鏡手術~

現在、日本で行われている椎間板ヘルニアの手術治療にはさまざまな方法があります。今回は、内視鏡用の器械を使用することで”傷が小さい顕微鏡手術”を行っている石川県かほく市の藤田整形外科クリニック 院長の藤田拓也先生にお話を伺いました。 藤田先生は日本脊椎脊髄病学会の指導医であり、2001年にこの手術法を導入して以来1,000例以上の経験を持つ脊椎外科のスペシャリストです。 椎間板ヘルニアとは 椎間板ヘルニアの手術治療 ヘルニア摘出術 傷が小さい顕微鏡手術とは 手術の特徴 椎間板ヘルニアの手術を受ける前に 椎間板ヘルニアとは 脊椎は、椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨が連結したものです。椎間板は、椎骨と椎骨の間にあって、衝撃をやわらげるクッションの役割をしています。椎間 板の中心は髄核(ずいかく)と呼ばれるゼリー状の組織で、その周辺を線維の層(線維輪=せんいりん)...

第11回 低侵襲でおこなう腰椎固定術

第11回 低侵襲でおこなう腰椎固定術

今回は、これまでよりもさらに侵襲の少ない腰椎固定術について、福岡県小郡市にある福岡志恩病院 理事長の小橋《こはし》 芳浩《よしひろ》 先生にお話を伺いました。 小橋先生は脊椎脊髄病指導医であり、年間200例の脊椎手術(低侵襲による腰椎固定術70例)をこなすスペシャリストです。 腰椎固定術 低侵襲手術(MIS=Minimally Invasive Surgery)とは 低侵襲による腰椎固定術の実際 従来の手術法との違い まとめ 腰椎固定術 1.適応となる状態 脊椎には生理的弯曲と呼ばれる前後のカーブがあり、腰椎では、前弯(お腹側に凸型にカーブ)しています。そして、腰椎は前屈、後屈、そして若干の側屈および回旋運動を行うことができます。 脊椎の中には脊柱管という脊髄神経が通る管(空間)がありますが、その管は、腰を前屈しても、後屈しても、回旋しても、常に温存された状態にあるのが正常です。 腰椎固定...

第10回 脊柱変形

第10回 脊柱変形

今回は『脊柱変形』について神奈川県川崎市にある聖マリアンナ医科大学病院 整形外科 准教授の笹生《ささお》 豊《ゆたか》先生にお話を伺いました。笹生先生は日本側弯症学会の指定医であり、脊柱変形のスペシャリストです。 脊柱変形とは 特発性側弯症 側弯症の手術治療について 成人の側弯症治療 側弯症と診断されたら 脊柱変形とは 脊柱変形とは、正常な脊柱のアライメント(椎骨の配列)から逸脱した状態をいいます。脊柱は、正面あるいは背面から見るとほぼまっすぐで、横から見る とカーブ(弯曲)しています。これを生理的弯曲といいます。この弯曲が異常であったり、正面から見て側方(横)に弯曲したりする状態を脊柱変形といいま す。 脊椎の生理的弯曲は、頚椎が約20度の前弯(前方に凸型)、胸椎が約20~40度の後弯(後方に凸型)、腰椎が約35~60度の前弯(前方に凸型)と 言われています。これらの数値から逸脱している...

第9回 転移性脊椎腫瘍

第9回 転移性脊椎腫瘍

今回は、『転移性脊椎腫瘍』について日本大学医学部附属板橋病院 整形外科 教授 徳橋《とくはし》 泰明《やすあき》先生にお話を伺いました。徳橋先生は、転移性脊椎腫瘍の治療指針として日本および海外で使用されている「徳橋スコア」を開発されたスペシャリストです。 転移性脊椎腫瘍とは 整形外科医の役割 整形外科の治療 手術治療の適応と方法 その他の治療 まとめ 転移性脊椎腫瘍とは 転移性脊椎腫瘍とは、悪性腫瘍が脊椎に転移したものをいいます。悪性腫瘍には、胃や肺などの臓器にできる「がん」や、「肉腫」、「白血病」などがありますが、転移性脊椎腫瘍のほとんどが「がん」からの転移によるものです。 がんで亡くなる症例のおよそ30%に骨への転移があると言われており、その中で最も多いのが脊椎への転移です。頚椎から仙椎まで脊椎のどの部分でも起 こりますが、頻度としては腰椎が多いです。ですから、患者さんの訴えとしては、...

第8回 頚椎後縦靭帯骨化症

第8回 頚椎後縦靭帯骨化症

今回は、後縦靭帯骨化症(OPLL)の中でも発生頻度の高い『頚椎後縦靭帯骨化症』について、静岡県沼津市にある沼津市立病院 整形外科部長の望月《もちづき》眞人《まこんど》先生にお話をうかがいました。この病院では脊椎手術を年間250件(平成20年度)行い、頚椎後縦靭帯骨化症の治療において積極的に前方固定術を行っている全国でも有数の病院です。 後縦靭帯骨化症(OPLL)とは 治療について 検査と診断 転倒には注意が必要 手術の適応 頚椎後縦靭帯骨化症の手術治療 おわりに 後縦靭帯骨化症(OPLL)とは 頚椎の後縦靭帯の後ろには脊髄があります。骨化・増大した後縦靭帯によって脊髄が障害されると、最初は手のしびれ、次には手の使い辛さ、歩くことに困 難を感じる、さらにひどくなればおしっこも上手くコントロールできなくなる、という症状が出てきます。このような症状が出る人もいれば、まったく症状が出 ない人も大勢...

第7回 すべり症とその治療

第7回 すべり症とその治療

今回は『すべり症とその治療』について、千葉県市原市にある千葉労災病院 副院長の山縣正庸《やまがたまさつね》先 生にお話をうかがいました。この病院では、脊椎手術を年間430件行い、そのうち腰椎手術は357件(いずれも平成20年)の実績を持つ全国でも有数の病 院です。また、整形外科部長でもある山縣先生は、専門医が評価する「ベストドクターズ イン ジャパン 2008-2009、2010-2011」に選ばれた脊椎外科の名医です。 すべり症とは 症状 診断 保存的治療 手術の適応 手術の方法 合併症 術後の経過 信頼できる医師とともに最適な治療を すべり症とは 腰椎は第1腰椎から第5腰椎まであり、正面から見ても横から見てもきれいに並んでいます。通常は簡単にずれたりしないようになっていますが、椎間関節 と呼ばれる背骨の関節が壊れてしまったり、椎間板の異常などによって骨がずれてしまうことがあります。これ...

第6回 脊椎手術におけるMIS

第6回 脊椎手術におけるMIS

外科治療において「MIS(Minimally Invasive Surgery=低侵襲手術)」という言葉をよく耳にしますが、脊椎手術におけるMISとはどのようなものなのでしょうか。今回は、脊椎手術が年間約 800例で、そのうちMISはおよそ6割という富山県高岡市にある高岡整志会《たかおかせいしかい》病院 診療部長の中野 恵介《なかの けいすけ》先生にお話を伺いました。 脊椎手術におけるMISとは MIS手術の実際 効果(従来法との比較) 適応 今後の展望と課題 脊椎手術におけるMISとは MISの条件 1. 病巣周辺の組織のダメージが最小限 2. 術後の痛みが少ない 3. 結果が従来法に劣らない 4. 従来法より合併症が多くない 5. 早期離床、早期退院、早期社会復帰ができる 6. 費用対効果が高い 7. 小さな傷で正確な手術 脊椎以外の手術と同じですが、私は7つの条件があると思います。 ...

第5回 頚椎症性神経根症/頚椎症性脊髄症

第5回 頚椎症性神経根症/頚椎症性脊髄症

今回は『頚椎症性《けいついしょうせい》神経根症《しんけいこんしょう》/頚椎症性《けいついしょうせい》脊髄症《せきずいしょう》』について、神戸市にある神戸労災病院 副院長の鷲見正敏《すみまさとし》先生にお話をうかがいました。 この病院は、「脊椎外科」、「手の外科」の専門病院として発展し、脊椎手術においては、年間308件(頚椎125件、腰椎158件、胸椎25件)の実績(いずれも2008年度)を持つ全国でも有数の病院です。 頚椎症とは 症状 脊髄と神経根の違い 頚椎症性神経根症の治療 頚の姿勢と神戸枕 頚椎症性脊髄症の治療 手術の適応を見極めることが重要 手術の実際 脊髄専門医を受診することが大切 頚椎症《けいついしょう》とは 頚椎は年齢とともに変化します。椎間板が弾力を失ってクッションとしての役割が果たせなくなり、椎骨と椎骨がこすれ合って変形したり、骨の並び方が変わったりします。このように、「...

第4回 脊柱側弯症の内視鏡を使用した前方矯正固定術

第4回 脊柱側弯症の内視鏡を使用した前方矯正固定術

今回は、『脊柱側弯症の内視鏡を使用した前方矯正固定術』について、神奈川県藤沢市辻堂にある湘南藤沢徳洲会病院 脊椎・側弯症外科センター長 副院長の江原(えばら)宗平(そうへい)先生にお話をうかがいました。 この病院では、手術の安全性を確実に実現獲得するためのコンピューター支援手術や、脊柱側弯症に対する内視鏡を利用した小切開での手術など高度かつ最先端の脊椎手術を行っている日本でも有数の病院です。 アプローチ(進入)方法と矯正固定術 内視鏡を使用した前方矯正固定術の開発 手術の実際 主なメリット 合併症について 術後の経過 内視鏡を使用した胸椎矯正固定術の適応 問題点と課題 自信を持って薦められる手術 アプローチ(進入)方法と矯正固定術 脊椎を手術する際には、後方アプローチと前方アプローチという進入方法があります。 後方アプローチは、背中の皮膚を切開して脊椎に到達する方法です。一方、前方アプロー...

第3回 低侵襲で行う脊椎手術

第3回 低侵襲で行う脊椎手術

今回は『低侵襲で行う脊椎手術』について、千葉県市川市にある東京歯科大学市川総合病院 整形外科部長の白石(しらいし)建(たてる)先生にお話をうかがいました。 この病院では、年間300例の脊椎手術が行われ、特に、顕微鏡を使用した脊椎の低侵襲手術において、国内はもとより世界でも高い評価を受けています。 低侵襲手術とは 筋肉を温存する低侵襲の脊椎手術 筋肉を温存することのメリット この手術法の課題 まとめ 低侵襲手術とは 低侵襲とは、文字通り患者さんへの”侵襲が少ない”という意味ですが、その根底にあるのは「患者さんに対する畏敬の念」「人間に対する畏敬の念」だと思っています。 当然のことながら、手術を始めたばかりの頃と経験を積んでからとでは、医師の技術に差がでてきます。医師として成長すれば、手術時間も短くなり、傷も小さ くなり、余計な所を切らずに目的を達することができるように...

第2回 腰部脊柱管狭窄症について

第2回 腰部脊柱管狭窄症について

今回は『腰部脊柱管狭窄症』について、長崎県佐世保市にある長崎労災病院 整形外科部長の小西宏昭先生にお話をうかがいました。 長崎労災病院では、通常の脊椎手術を年間700例、内視鏡を使用した脊椎手術を年間122例(いずれも2007年度)の実績を持つ全国でも有数の病院です。 腰部脊柱管狭窄症とは 症状 保存的治療(保存療法) 手術治療 手術の方法 手術後の生活 手術を受けられる前に 腰部脊柱管狭窄症とは 腰部脊柱管狭窄症は、主に腰の神経、つまり馬尾《ばび》と神経根《しんけいこん》という神経の通り道が狭くなるような状態です。その原因には様々なものがありますが、多くは加齢に伴う変化によるものです。例えば、神経の近くにある椎間板の膨隆や、椎間関節《ついかんかんせつ》にできた骨棘《こつきょく》(骨が棘状に変性したもの)などが神経の通り道を狭くすることがあります。 また、すべり症(特に腰椎変性すべり症)は...

第1回 脊柱側弯症について

第1回 脊柱側弯症について

第1回のテーマは『脊柱側弯症』です。東京都福生市にある医療法人社団 大聖病院 整形外科の斉藤正史先生にお話をうかがいました。 脊柱側弯症とは 特発性側弯症について 健康への影響 治療について 装具の効果について 手術療法の適応は? より侵襲の少ない手術 手術後の日常生活について 脊柱側弯症とは 正常な脊柱は、正面あるいは背面から見るとほぼまっすぐに伸びていますが、横から見ると前後にカーブしています(生理的弯曲(せいりてきわんきょく)といいます)。この弯曲が異常であったり、脊柱が側方(横)に弯曲したりすることを脊柱変形(せきちゅうへんけい)といいます。 脊柱変形は、脊柱がねじれながら横に弯曲していく側弯症、後方に凸に曲がってくる後弯(こうわん)症、そして、側弯と後弯が合併した後側弯(こうそくわん)症の3つに分けられます。外来にみえる患者さんの多くは、いわゆる側弯症で、原因のわからない特発性側...