第18回 頚椎の病気と診断されたら ~頚椎症・後縦靭帯骨化症・頚椎変形とその治療~
2018年10月12日更新
今回は、手術治療の対象となるような頚椎の病気とその手術方法について、京都市上京区にある医療法人 相馬病院の池永 稔 先生にお話をうかがいます。池永先生はこれまでに4,000例を超える脊椎手術を経験し、年間約50例の頚椎手術を行うスペシャリストです。 頚椎に問題を生じる病気 症状 —頚髄に影響が出た場合— 治療 前方からの手術の実際 手術を受けるタイミング 手術後の経過について 頚椎症と診断されたら 頚椎に問題を生じる病気 治療の対象となる主な頚椎の病気として、頚椎症、後縦靭帯骨化症、頚椎変形などがあります。 頚椎症は、頚椎の中を通る神経(脊髄)が圧迫されて手足の動きが悪くなったり(頚椎症性脊髄症・頚部脊髄症)、脊髄から左右に枝分かれする神経(神経根)が圧迫されて手のしびれや痛み、あるいは麻痺が生じたりする(頚椎症性神経根症)病気です。 主な原因は、加齢に伴って首の骨(椎骨)が...