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胸椎後方除圧固定術
(きょうついこうほうじょあつこていじゅつ)

後方アプローチによる除圧、固定術です。神経の通る脊柱管を構成している椎弓の一部を切り取って神経の圧迫を取り除き、患者さん自身の骨を移植したり、スクリューなどで固定して脊椎の安定性を高める手術です。  
 

動画で見る胸椎後方除圧固定術(脊髄腫瘍摘出術の例) 

 

適応となる主な疾患

脊髄腫瘍、胸椎後縦靭帯骨化症、胸椎黄色靭帯骨化症など  
 

術後の経過

ベッド上安静

痛みの程度や患者さんの状態によって異なりますが、術後1~2日目からの歩行が目安になります。  
 

合併症

  • 手術部位の周辺の組織や神経の損傷
  • 脊髄や神経根の損傷
  • 髄液漏(ずいえきろう):脊髄を覆っている膜が傷つき、脳と脊髄の周囲を循環している脳脊髄液(のうせきずいえき)が外に漏れ出すこと。
  • 移植する骨を採取した部分(骨盤)の血腫、感染、痛みなど
  • スクリューの折損
  • 感染
  • 深部静脈血栓症